一文字堂 ICHIMONJI-DOU

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歴史と地理・地形・地名(1)

桜が満開で日本人でよかった~と感じるこのごろです。
このページを読んでいるってことは刀が好きで、おそらく歴史も好きで、ほとんどの人は時代小説なんかも読みまくったよって方々だと思われます。堂主(以下おっちゃん)も一通り読みました。特に若い時分に読んだんです。若いころは田舎者で、まだ世の中にインターネットなるものが無かったころなので、今となってはチョイと調べれば何でもないことも当時は判らないことがいっぱいありました。そんな時代の話なんで、なんだそんなことか・・・って話ですが、まぁ読んでってください。

時代小説でも時代劇(最近あんまやってないですね・・・さびし)で結構おなじみのフレーズで「大川に身投げだってよ!」ってのがあります。江戸の町で大川ってどこか?別のフレーズで「大川の花火」とあって伝統の隅田川の花火大会につながって隅田川のことかと解るんですが、なぜ大川なんだろう?と青少年だった当時のおっちゃんは思いました。手持ちの地図(中学の地理の地図帳)を見ると東京には隅田川のすぐ近くに荒川ってもっと大きな川が流れているのになんで小さい方が大川なのだろう・・・?この疑問は中年になってインターネットが使えるようになるまで解決されませんでした。答えは荒川は当時無かったから。隅田川と荒川の分岐からの荒川部分は大正時代に造った人工の川で江戸時代には普通に陸地だったからなんです。夢の島ってのが東京にはあって地面が増えていくってのは田舎の少年も知っていましたが川を作るなんてことは思いもよらないことでした。実際用地買収も大変、途中で関東大震災があったりでもっと大変でとっても大変な工事だったらしいです。名前も正確には荒川放水路というらしい。ちなみに大阪淀川も同様で大阪城の辺りでうねっている方が本来でまっすぐな方が後付けらしい。だから大坂の陣の部隊配置図を見るとなんか違う感じがする。

と、まぁこのコーナーでは地理的なちょと調べればたいしたことじゃないけど、知っているにこしたことない情報をちょっとずつ書いていこうと思います。