薩州住正良/安永九年子二月十日 00100008
鑑定書 特別保存 2475000円(税込)
長さ 75.7cm 反り 1.8cm 穴 1
時代 安永(1771~) 国 薩摩(鹿児島県) 鎬造 互の目乱刃
元幅33.3mm 先幅22.2mm 元重7.7mm 先重5.6mm
刀身重量892g 白鞘入り
薩摩の正良としては三代。後、受領して伯耆守、同時に正幸(伯耆守平正良)に改名。
父、二代目正良の死後(安永元年頃)、名跡を襲名し正良となる。
奥元平とならび、薩摩新々刀を代表する刀工である。
長命で文政元年(1818年)86歳没。
安永九年は1780年。刀剣の歴史時代区分でいうと新々刀の初期である。
政治史では将軍は十代家治、田沼意次の最盛期ごろである。
鎬造、庵棟、身幅広く、重ねがっちりとして、切っ先ややのび、反り頃合で豪壮な姿。
板目肌、地沸が付き地刃に沿った働きが見事。
沸出来の互の目乱れ、荒沸がからみ、それでいて匂深く、匂出来の足が入る。
実際に手にとって観ると、新々刀薩摩刀特有の重量感、姿の良さ、画像には写しきれない沸付き、匂口の深さ、匂出来の足と、さすがに人気の一流刀工は一味違うのが良くわかります。おすすめの逸品です。