一文字堂 刀剣

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無銘(傳宇多国房 二代)                0010015
鑑定書 日本刀剣保存会           270,000円(税別)

     
長さ 62.9cm  反り 1.2cm  穴 2 
鎬造  互の目乱れ  刀身重量 565g
時代 応永(1394~) 国 越中(富山県)  
元幅 28.8㎜ 先幅 20.2㎜  元重 6.2㎜ 先重 4.3 ㎜    
白鞘入り。   

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傳 宇多国房 応永

越中宇多鍛冶は大和宇陀より大和鍛冶が南北朝時代に移住して作刀が始まる。本刀は鑑定書によれば応永ごろとあるので、国房の二代と思われる。宇多の刀は時代が下り、いわゆる戦国時代といわれる頃になると大量生産により作位がおちるが、南北朝・室町初期では大和伝の技法が受け継がれていてなかなかのものである。

時代の応永は西暦でいうと1394~1427年。明治以前では一番長い年号である。室町時代で将軍は三代足利義満。応永の年号が長い(通常数年で改元)のは朝廷の年号改元を許さなかったからといわれる。

越中は現在では富山県。南北朝期に桃井直常が守護になるが、この桃井氏が反幕府方として動き戦が絶えなかった。桃井氏よいうのは足利将軍家の分家で細川氏・畠山氏・一色氏と同列、その中でも力は比較的あった方なので立ち回りしだいでは管領になれたかもしれない家柄である。その後も畠山氏と斯波氏で守護を取り合うもどちらも在京の大名なので国内はなかなか安定しなかっただろう。越前・加賀・越中と刀の産地が北陸には続いてあるが、良質な鉄の産地ということと、海路での流通で広範囲で使われていたと思われる。

鎬造、庵棟、板目肌良く練る。小沸出来の直刃調小互の目乱れに足入り、匂口ゆったりと金筋・稲妻よく入り、湯走りに小沸良くついて二重刃のようなところもある。変化に富み観ていて飽きの来ない刃紋である。帽子掃きかけて返る。棟に飛び焼点々と入る。茎、刷り上げ無銘。銅地真鍮着せ(金着せか?)二重鎺。

およそ600年も前の刀なのでさすがに歴戦の疲れはややあるものの、古刀のよさが十分にある刀である。 砥の状態も良く、肌も良く見える。目立つ傷も無い。
サビ無、鎺下になるところに若干の油染みがあるが、鎺をはめている状態では見えない。
刃切れ、刃こぼれ無。

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