義助 0100001
鑑定書 日刀保 保存 280000円(税別)
長さ40.4cm 反り1.0cm 穴3 平造 湾れに互の目刃 拵え付
時代 室町中期(1500年代前半) 国 駿河(静岡)
刀身重量271g 抜刀重量482g 元幅29mm 元重5mm
平造り、庵棟。身幅尋常で先反付く。板目肌。浅い湾れに小互の目、先小丸に返る.
義助は駿河の国、島田の刀工。時の大名今川家より今川家の通字「義」を賜った。本刀は天下三名槍の一つ「御手杵の槍」が打たれた頃の三代義助かと思われる。一門に助宗、広助など。武田信玄の脇差でおそらく造りの名前の由来となった助宗も同時期と思われる。
拵え付き。
拵えの時代は文化・文政の頃から下っても幕末。柄は赤木柄で、鮫・柄糸を巻かず、縁頭と一作な責金を2本目貫の変わりに入れてある。なかなか見かけない、すっきりとした洒落た柄である。
鞘は黒呂塗りにチョウ鮫の鱗を塗り込めてある。この鞘がこちらの目玉で、かなりのレアものである。チョウ鮫(キャビアのチョウザメ)の鱗はその名のとうり蝶に似ていて当時でもなかなか手に入らない高価な品で、注文主はそこそこの身分であったと推察される。
ただ、残念ながら鐺の角部分が虫に喰われている。
この部分はお客様の意向に副って、
・そのまま(昔の在るがままを尊重)
・角の交換+塗り(鞘部分の塗りとの差がでます)
・角交換、角磨き(どうせ色の違いが出てしまうならこの方が趣がある)
などを提案させていただきます。(費用、応相談)